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友人のお孫さんを預かりました

2023.04.26

 先週、来客がありました。30年来の友人のお孫さんです。その30年来の友人というのは、30年前にたまたまフランクフルト行きの飛行機で、立ち寄った韓国から乗り込んで来て隣に座ったドイツ人です。友人ですが年齢は自分の父親くらいです。日本の元号で言えば昭和16年なのでそういう事になりますよね(笑)。彼はドイツの撹拌機メーカーの韓国駐在員だったのです。

 彼とはこの30年来一緒にスキーに行ったり、旅行したり、お互いのその時住んでいる場所(日本、アメリカ、韓国、ドイツ)を訪問し合ったり、出張先でタイミングを合わせて会ったりして、一世代違う歳の差ですが、友人として長い間お付き合いをしきました。

 その中で、ドイツに住む娘さん家族や息子さん家族とも知り合うようになり、時を経て、私の子供たちと彼のお孫さんとが同世代ということもありその年代での交流も始まり、交流が長く続くだけでなく、世代を超えた家族ぐるみとなってきているような、大切な友人です。

 そんな彼も定年を迎え、ビジネスの一線を退き駐在先の韓国からドイツに戻っていたのですが、コロナでの移動制限も緩和されたこともあり、自分の孫が日本に興味(アニメや禅から興味を持ったようです)があるので、彼を日本に送り込むので10日ほど面倒を見てほしい、わざわざホテルを取ったり、毎日観光に付き合ったりする必要はない。家で預かってくれて、普通の日本の生活を経験させてあげてほしいというのです。

 私としては15年ほど前には、私の子供が小学生の時、彼を1カ月程ドイツの彼の娘さんの家(Worms)でドイツの生活を経験させるために、預かってくれて、ドイツの小学校にもゲスト?としてしばらく通わせてくれたご恩があるので、即座にOKをして彼を受け入れました。

 彼は京都市内の交通機関を全く使わず、家から徒歩で、金閣寺、銀閣寺、南禅寺、二条城、など主たる観光地を足で観光し、また八瀬や、比叡山、上賀茂神社などでは自然を満喫してくれてくれたようです。マンガミュージアムにも行き、こんなのはヨーロッパにはないと一日そこで過ごしていたりもしていたようです。

 ごはんも、納豆や、カニ味噌も、エイひれも、ウニとかも全部食べて、全部美味しいと言っていました。

 個人的には大変忙しい期間で大変だったのですが、それでも別にこちらが気を遣わずに良いくらい自立していて、平日は毎日一人で出かけていき、京都を満喫してくれて本当に、預かって良かったなと思う10日間でした。玄関で毎日交わしていた会話、「行ってきます」と「ただいま」という日本語も覚えるくらい毎日普通の日常で、自分の子供のように過ごしてくれました。夕食までには徒歩観光を終えて、家で一緒に夕食を食べて、次の日も朝食を食べて、徒歩観光に出かけたり、買い物に出かけたりという日常をすごしていました。

 こんな風な交流を経て、また日本のこと、日本の新旧文化、自然、日本人などを好きになってくれたら嬉しいですし、こういう交流ができて幸せでした。彼が帰国する日には少し寂しくなりました。

 そんな最近の10日間でした。

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