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〇〇の秋

2020.11.12

秋は○○の~と付けてとてもサマになる季節ですね。皆さんはどんな秋を
お過ごしでしょうか。
弊所のブログは美味なグルメ記事が多いので、今回は”芸術の”秋にしました。

大阪の南港で開催されている”バンクシー展”を鑑賞しに行ってきました。

会場の方に写真撮影、ブログに掲載の許可も頂いたのでご紹介したいと思います。

名前位しか知らなかったのですが、ストリートで活動する匿名の
グラフィティ・アーティストで、政治や消費文化への警鐘、社会風刺などを
ブラックユーモアたっぷりに描く芸術家です。ただし、路上や壁に落書きの
ように描くため、すぐに撤去されるのである意味貴重な展示会だと言えます。

そもそも落書きって有罪では…それでもバンクシーの作品がオークションで
高額な値段(最高価格13億円!)で落札されているので、不問になっている
ようです…

展示会場には70点以上の作品があったのですが、少しご紹介しましょう。

「Donuts Chocolate」

ドーナツを乗せた移動販売車が物々しい警備の下運ばれて行きます。これで
渋滞しても「ドーナツ様」のお通りだ!とでも言わんばかりに。甘くて可愛い
ドーナツは消費社会を表しているようです。ご親切にストロベリー味の
バージョンの作品もあります笑

「Christ with shopping bags」

キリストの手にはピンクのリボンで飾られたプレゼントの束が。違和感だらけ
ですね。本来のクリスマスの日の在り方を忘れ、競うように毎年消費する日に
なってしまったことを皮肉っているのでしょうか。キリスト教信者でもない
私は少し反省しました…

「Girl With Balloon」
今回展示会の宣伝ポスターにもなっていて、バンクシー作品の中でもとても
人気の可愛らしいモチーフですが、絵と言うよりもこれがオークション会場で
1億5千万円で落札されたと同時にその絵が額縁に仕掛けられたシュレッダーにより
切り刻まれて、木端微塵になった!という方で有名になった作品。
会場にはオークションでの映像があり、「落札!」と鐘を叩いた
競売人の呆然とした顔も流れていました。バンクシー自身が仕掛けた事みたい
ですが、人が悪いですよねええ。

道徳的に??な部分もあると思いましたが、「面白い!」には間違いなく
展示会場の無料の音声ガイドを聞きながら2時間があっという間に過ぎました。
心が揺さぶられるような鑑賞、また色々見に行きたいな。

F.