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おばあちゃんと田舎の思い出

2021.05.27

先月桜が散る頃に祖母が亡くなりました。95歳でした。
奇跡的に死に目に立ち会えました。私がこの世に生を受けた時に
祖母は立ち会ってくれ、今度は私が祖母の旅立ちの時に立ち会う。
何か不思議な特別な縁を感じました。
私の思い出の中の祖母は、水ようかんや季節の総菜、お赤飯、
巻きずし等よく作ってくれて、おしゃべりが大好きで気がつけば
自然と傍に居るような気が強くも優しい人でした。


祖母の家は農家で今思い起こせばかなり自給自足な生活をしていました。
お米、野菜はもちろんニワトリや黒毛牛を育ていて、お味噌やお茶の葉まで
自家製でした。小学校1,2年位だったのでドナドナの運命になる黒毛の牛の事など
露知らず…大きいなあ、目が可愛いなあとよく近くで観察したりしたものです。


知らない方も居るかもしれませんが、祖母の家のお風呂は”五右衛門風呂”
でした。薪で炊いて湯船に入る時は”底板”を沈めながら入浴するのです。
私の自宅は昔からガスのお風呂だったので、このお風呂に慣れず、怖くて怖くて…
浴槽自体も真っ黒で小さな私の目には”底板”の下は暗い地獄のように見えました笑。
今思い返せば貴重な体験です。

広大な田んぼでカエルやザリガニを採ったり、蓮華やつくしを摘んだり。
裏山でかくれんぼや鬼ごっこをしたり。本当に楽しくて幸せな田舎の思い出です。
皆さんの田舎の思い出はどんなものでしょうか?

もう何年も忘れていましたが、こんなに大切な思い出を作る環境を与えてくれて、
祖母には本当に感謝しています。

ありがとう。大好きだよ、おばあちゃん!

F.